ワンポイントアドバイス

アスベストについて

アスベストは、天然の鉱石から作られる繊維で、 クリソタイル(白石綿)、クロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、 トレモライト、アンソフィライト、アクチノライトの6種類に分けられる。 アスベストには、飛散型(現場吹き付け)と非飛散型(成型品)のものがあり、 1熱や電気を通さない、2摩耗しにくい、3酸やアルカリに強い、4不燃性・耐熱性に優れている、5腐らず、変質しにくい、などの性質がある。 その為、建物の耐火材料として重宝され続けてきた。

‥‥アスベスト問題が起こす体の危険‥‥
アスベスト(石綿)は、空気中に飛散しており、 目に見えない為に知らないうちに吸い込んでしまい、 やがて肺に重大な被害を及ぼし、長い潜伏期間を経て、 最悪の場合肺がん、中皮腫等になる危険性が指摘されている。

アスベストは、昭和30年から50年代にかけて大量に輸入され、 多くは成型品や吹付け工事の建築材料として用いられていたが、 昭和50年以降段階的に使用が規制されていった。

国土交通省の実態調査で2006年3月17日時点、 民間建築物20万2779棟の中でアスベストが未措置の状態の建物は、 5.8%に当たる1万1851棟もあり、まだまだ未措置の棟数は多い。
‥‥アスベストの種類‥‥



飛散性アスベストが使われている例(耐火被覆)
非飛散性アスベストが使われている例(ビニル床タイル)

‥‥‥アスベスト使用建材の使用部位例‥‥‥