椅子には、人間の体を支える家具という点で他の家具とは違う重要度があります。
□■椅子の変遷■□ | |||||
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近代椅子(*)には様々なものがありますが、それらをさかのぼると4つの椅子が見つかります。 | |||||
明朝家具 圏椅(クァン・イ) デザイナー:不詳 ・中国で明代(1368~1644)に 使われた椅子が原型で 「明式家具」と呼ばれている。 ・木を接いでつくっている ところが特徴。 |
ウィンザーチェア ホイールバック デザイナー:不詳 ・ヨーロッパ各地でつくられていた自宅用の椅子がはじまり ・背もたれに丸い棒が並んでいるのが特徴。 |
シェーカーチェア ストレートチェア デザイナー:不詳 ・シェーカー教徒が自分達が使うためにつくった椅子。 ・装飾の少なさと座面のつくり方が特徴。 |
トーネット No.14/カフェチェア デザイナー:ミヒャエル・トーネット ・量産方式を開発してデザインされた椅子。推定2億脚以上生産されたといわれている。 ・木を曲げて後脚と背をつくっているところが特徴。 |
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Yチェア デザイナー:ハンス・ウェグナー ・ハンス・ウェグナーによるデザインの中でも日本人に人気のある椅子。 明式家具のデザインの流れを 汲んでいる。 |
スポークチェア デザイナー:豊口克平 ・背の丸棒がウィンザーチェアの流れを継いでいる。 座面が低く、 あぐらをかくこともできる。 |
ウィロー デザイナー:チャールズ・レニー・マッキントッシュ ・シェーカーチェアより形を簡素化している。 座り心地は良いとはいえないが美しい形態。 |
アントンチェア デザイナー:アルネ・ヤコブセン ・成型合板で背と座を一体にしてつくられている。 蟻(アント)の印象からこの名前がついた。 |
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↓ | キャブ デザイナー:マリオ・ベリーニ ・シェーカーチェアがコットンテープで座面を つくっていたのに対し、 キャブでは皮と金属パイプが使われています。 |
ワシリーチェア デザイナー:マルセル・ブロイヤー ・自転車のハンドルからイメージされ、 スチールパイプを使用した 初めての椅子。 スチールパイプを曲げていることから トーネットと同じ系譜といえる。 |
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葬斎場(式場)の椅子 ・スタッキング(椅子を積み上げること)が可能な椅子は 収納スペースが少なくてすみます ・長時間座っていても無理のない椅子をお薦めします。 ・クリーニング可能または汚れが落としやすいものが長期間使えます。 |
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プリア デザイナー:ジャンカルロ・ビレッティ ・折たたみ可能の椅子。 座面両側の金具によってこの椅子の機能や構造は可能になった。 葬斎場をはじめ集会場など多くの場所で使われている。 |
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*近代椅子・・・ここでいう「近代椅子」とは生産方式が近代産業にのっとっているものです。 | |||||
※参考文献 「近代椅子学事始」 島崎信、野呂影勇、織田憲継嗣 他 著 株式会社 ワールドフォトプレス 参考椅子 カルネ(パブリック株式会社) |